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留学生増加へ、茨大の魅力をPR
-渡邊特命教授がマレーシアを訪問

 茨城大学には、マレーシアからの留学生が14名(202451日現在)在籍しています。これからも多くの留学生に来てもらいたいという思いから、先月、茨城大学アドミッションセンター副センター長の渡邊政美特命教授らがマレーシアの各機関を訪問しました。
 渡邊特命教授によるレポートです。

6.JPEG 渡邊特命教授(左から1人目)

 茨城大学にマレーシアから来ている留学生の皆さんは、勤勉で優秀な学生ばかりであり、日々の学びに真摯に取り組んでいます。現在、マレーシアはまさに経済成長の真っただ中にあり、世界で活躍できる人材の育成のため、日本とマレーシアが協力することは、科学技術?学術の振興においてもますます重要となっています。
 今回、マレーシアの学校やさまざまな機関を訪れ意見交換や、茨城大学の魅力を積極的にPRしましたので、ご報告いたします。

1月22日:マラヤ大学AAJ

マラヤ大学は、マレーシアの首都クアラルンプールにある国内最古の大学で、トップクラスの学力を誇ります。同大学には予備教育センター(PASUM)が設置されていて、大学に進学するための準備教育を行っています。

マラヤ大学正門の写真

 この中に、日本留学特別コース(RPKJ/通称AAJ)があります。AAJ1982年、東方(ルック?イースト)政策の一環として設立されました。2年間のプログラムで、日本語の習得と、数学?物理?化学などの理系科目の日本語での履修を行います。日本の大学での学修や生活に適応できるよう総合的な準備が提供されており、多くの卒業生が日本での学位取得や専門的なキャリア構築に励んでいます。本学にも、AAJからの留学生が在籍しています。

 こちらでは、授業終了後の17時から、茨城大学のプレゼンテーションを行いました。学生の皆さんはとても明るく、私たちが「皆さんに茨城大学を紹介するために、日本から来ましたー!」と挨拶すると、会場いっぱいに温かい拍手が響き渡りました。歓迎の気持ちが伝わるその瞬間に、私たちも嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 プレゼンテーションでは、茨城大学の概要や留学生の生活などについてご紹介しました。本学の学生からのメッセージ、文化祭、サークル活動の動画も上映し、茨城大学の活気あるキャンパスライフを実感していただきました。

 留学生の生活についての紹介では、茨城県の安心?安全な環境や、留学生が快適に学べるよう支援するチューター制度に大きな関心が寄せられました。本学ならではの手厚いサポート体制に、多くの学生が安心感を抱いたようです。

 また、学びの面では、工学部における最先端の研究やエンジンの製作など、未来へつながる学びに対して強い興味を持っていただきました。

マラヤ大学の学生の様子

マラヤ大学でのプレゼンの様子

1月23日:帝京マレーシア日本語学院

 帝京大学のグループ校で、1997年に設立されました。
 日本の大学進学を目指す学生のための準備教育を行っています。授業を見させていただき、日本語教育の質の高さを感じました。学生たちは日本への留学を目指し、毎日長時間勉強して、入学前の「あいうえお」が読めないレベルから、半年で会話が成り立つようになるそうです。

帝京マレーシア日本語学院の外観

 ここでも説明会を行いました。帝京マレーシア日本語学院出身の本学留学生からのメッセージ動画を上映すると、学生たちから大きな拍手と歓声が起こりました。"先輩"からは、経済や経営、法律を学ぶために茨城大学を志望したことや、企業の成長について理論的に楽しく学べる「経営概論」の授業に魅力を感じていること、さらに寮生活やサークル活動についての紹介がありました。動画が終わると、学生の皆さんは感激した様子で拍手をされていました。

 説明会に出席した学生からは、「留学生の生活をサポートするチューター制度が素晴らしい」「JABEE認定CSプログラムに対応した教育カリキュラムが整っている」「大学生が楽しそうにキャンパスライフを送っているのが伝わってきた」など、前向きな感想を多数いただきました。

 私たちが日本から訪問したことに対する感謝の言葉もたくさんいただき、大変感激いたしました。

帝京マレーシア日本語学院の学生の様子

おわりに

 今回のマレーシア訪問を通じて、多くの教育機関や関係者の皆さまと貴重なご縁をいただくことができました。今回紹介した場所以外にも様々な機関を訪問させていただき、思いがけず本学の卒業生と再会する機会もありました。これらの出会いを通じて、あらためて「世界は縁でつながっている」ということを実感しました。
 訪問した学校では、日本留学を目指す生徒の皆さんと直接交流し、本学の魅力を伝える機会をいただきました。学生たちの熱意や積極的な姿勢に触れ、本学が彼らの未来の選択肢の一つとなり得ることを強く実感することができました。グローバルな教育環境がますます多様化?発展する中で、本学がどのように特色を打ち出し、魅力を発信していくかがますます重要であることを再認識しました。
 そして、今回の訪問の「出会いの縁」を大切にし、さらなる連携を深めることで、日本とマレーシア、そして世界とのつながりを一層強固なものにしていきたいと考えております。今後も関係機関との協力を深めながら、学生の皆さんの豊かな未来を支える教育環境の充実に努めてまいります。

(文責:茨城大学アドミッションセンター副センター長?特命教授 渡邊政美)